物価の上昇に目を配ろう!

4月は昇給の季節。

みなさん会社で働いていたら主に4月のタイミングで、昇給のタイミングで、

その時に給料が上がるかなと思います。

(残念ながら上がらなかった人は残念です…)

その時にどのくらいお給料があがりましたか?

よく数千円だったり1万円上がったらうれしいですが、

それって実際に上がっているのでしょうか?という話です。

 

消費者物価指数という数値があります。

簡単に言うと、物の値段を測るものさしです。

総務省が毎月発表している、消費者が普段買うモノやサービスの価格が、

どれくらい上がったか、下がったかを表す数値です。

例えば今までは100円で売っていたパンが110円になった!

となったら、数値が10%上がったという事になります。

(実際は全ての数値をまとめた平均になりますが)

 

という事で、消費者物価指数(CPI)をみていきましょう。

まだ直近のデータは出ていないのですが、

現状最新のデータである2025年2月の数値は、

総合CPI(すべてのモノ)は110.8、前年同月比+3.7%。

コアCPI(生鮮食品を除く数値)は109.7、前年同月比+3.0%

コアコアCPI(生鮮商品とエネルギーを除く)は108.7、前年同月比+2.6%

となっています。

 

消費者物価指数は通常、消費者物価指数は平均年2%上がっていくと言われています。

しかし今年は特に値上がりが大きく、2.6%から3.7%まで上がっています。

逆に考えると、この消費者物価指数に追いつくように給料も2.6%から3.7%上がっていかないと、

残念ながら体感、お給料が増えた!と認識しづらいかもしれません。

そして残念ながらお給料が増えなかった人、

増えなかったのではなく、周りのモノがどんどん上がっているので、

実質3%くらい減ってしまっているという事になります。

 

あと最近よく見るのが、特に高齢の方がテレビなどを見ているときに多いと思います。

「あの商品が高くなった、この定食に〇〇円は高いわ~」って否定している人。

これも消費者物価指数を見ていったらだいたい妥当な金額に落ち着くかと思います。

(もちろん環境客向け、富裕層向けにシフトしたたっかいメニューも存在しますが)

例えば1995年に600円で買えていた定食。

特に当時はバブル崩壊からのデフレに突入していた時期で、

物価が非常に安い状態が続いていました。

しかしこれを30年後の2025年。

毎年2%ずつ上がったとして600円に1.02を30回かけると、

1,086円になります。だいたい1.8倍になります。

最近はランチも1000円で食べられることが少なくなってきましたよね。

それをしっかりと理解していないお年寄りの方、

特に外食が少ない世代の方だとそういう事情も知らないので、

「こんなに高いのか!」と憤慨されている方が多いようにお見受けします。

でも実際には、このくらいの上昇は当たりまえ。

そして近年、この物価上昇率は2%じゃすまない数値になってきていて、

どんどん加速しているので、より近年ぐっと上がっているように感じるのでしょう。

 

平成のころは、最低賃金500円台から700円くらいとかでした。

それが今、最低賃金1000円以上になっています。 

最低賃金が2倍に上がっているのに世の中の商品がそのままの金額というのもおかしい話じゃないでしょうか?

物価の上昇というのもしっかりと頭に入れて、日々暮らしていきましょう!