「投資で勝つには、センスが必要だ」と思っていませんか?
株の値動きを読んで、絶妙なタイミングで買って売って……なんてことができる人は、ほんの一握り。
ほとんどの人はそんな事できないし、
その域に達するまで尋常じゃない努力が必要です。
では、普通の人間はどうすればいいのか。
正直に言うと、投資に"完全な必勝法"は存在しません。でも、必勝法にかなり近いやり方なら、あるんです。
今日お話しするのは、インデックスファンドへの積立投資という方法。
難しそうな響きですが、やることはシンプル。
毎月一定額を、決まった投資先に入れ続けるだけ。
センスも才能もいらないし、毎日チャートを眺める必要もありません。
むしろ、"何もしない"方が強い、というのがこの戦略の面白いところです。
ドルコスト平均法という地味だけど強い武器
まず、この戦略の核となる考え方を紹介します。「ドルコスト平均法」といいます。
ざっくり言うと、毎月同じ金額を買い続ける、それだけです。
なぜそれが強いのか。例を使って考えてみましょう。
毎月1万円で、あるコインを買い続けるとします。
コインの値段は月によって上がったり下がったりします。
1枚100円のときは100枚買えます。
価格が下がって1枚50円になれば、同じ1万円で200枚買えます。
逆に1枚200円に上がれば、50枚しか買えません。
ここがポイントです。安い時に多く買えて、高い時には少ししか買わない。
これが自然に起きるわけです。
そして、もし50円のときに買った200枚が、後に200円になったとしたら?
1万円が4万円になります。
この仕組みのおかげで、「高値でまとめ買いして大損」という最悪のパターンが起きにくくなるんです。
暴落が来ても、歴史が「大丈夫」と言っている
とはいえ、積立をしていても暴落は来ます。
一時的にマイナスになることだってある。それは事実です。「やっぱり怖いな」と感じる気持ち、よくわかります。
でも、こんなデータがあります。
全世界の株式に連動するインデックス(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)の1987年から2022年のデータをもとにした分析では、積立投資を続けた場合、15年以上保有すればほぼ全ケースでプラスになっています。
20年以上になると、過去データ上では全てプラスという結果が出ています。
短期で見ると怖い。
でも長く持つほど、ほぼ必ず報われてきたというのが歴史の答えです。
1年で見ればリーマン・ショック時はマイナス50%になることもありました。
でも10年持てば大部分はプラスに転じ、15年持てばほぼ確実にプラスになっています。
「いつ始めるか」よりも「どれだけ続けるか」の方が、ずっと大事なんです。
100年分のデータが語ること
さらに話を広げましょう。
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500には、1923年頃からさかのぼれるデータがあります。
当時は単純にS&Pと呼ばれていました。
当時は500銘柄もなかったんですが、S&P500の前身まで遡ると100年以上の歴史です。
その100年の中で、積立投資がプラスに転じるまでに最も時間がかかったのは、世界恐慌の時代。
24年かかったというデータもあります。
さすがに恐ろしい数字ですね。
ただ、それは文字通り「世界が崩壊した」レベルの出来事です。
その後のルーズベルト不況でも約7年。
リーマン・ショックでは3年10ヶ月でプラスに戻っています。
ITバブル崩壊でも5年5ヶ月。
現代の感覚では、リーマン・ショックはかなり深刻な暴落でした。
それでも4年持たずに回復している。
「そんなにすぐ戻るの?」と思うかもしれませんが、これは実際のデータに基づく話です。
もちろん、これからも必ず同じになるという保証はできません。
世界恐慌以上の何かが起きれば話は変わる。
ただ、少なくともここ100年の歴史を振り返る限り、長く持ち続けた人はほぼ報われてきたと言えます。
下記に、その記録をまとめた資料を置いておきます。
それを見るとほとんどの年でプラスに転じていることが分かります。
即時プラス転換、という翌年まで12ヶ月見たらプラスになる年は、
82/112と、7割の確率でその年に積み立ててもちゃんとプラスになっています。
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まとめ
投資は怖い、難しい、センスがないと無理——そう思っている人こそ、この方法を知ってほしいと思います。
インデックスファンドにドルコスト平均法で積立投資をする。
毎月一定額を、ただ買い続ける。
相場を読まない。
タイミングを狙わない。
むしろ「何もしない」ことが正解に近い。
これが、普通の人間が取れる最強に近い戦略だと、私は思っています。
もちろん、元本割れのリスクはゼロではありません。
短期では必ずマイナスになる時期も来ます。
でも長い目で見たとき、歴史はこの方法を支持し続けています。
焦らなくていい。
センスも才能もいらない。
ただ、続けること。それだけが、この投資法における唯一の"技術"なのかもしれません。